今年の9月に北京を訪れた際に行った天壇の印象を音にしたものです。天壇はその名の通り、中国の皇帝が天を祀ったところです。本当は10月が天を祀る月となっているので、先月発表できればよかったのですが、先月は特別編成のため、今月の発表となりました。何れにしても、かつての為政者たちは、皇帝というような最高の地位にある人ですら、いや、最高の地位にあるからこそ、天に照らして、今風に言えば自然環境や、地球全体、宇宙全体のことを考えて政治を行ったのですね。
その天を祀るために作られたのがこの天壇という巨大な施設。天壇と言えば思い出すのが映像版の前半に出て来る祈年殿という3層のタワーですが、これは皇帝が豊作を祈った場所で、これと別に皇帝が直接天と会話したのが後半に出て来る圜丘(えんきゅう)という、建物も何もない、壇だけの場所。この壇の真ん中に立つと、なるほど、小さな声で喋っても天に届くように大きく響くのです。これこそ天壇の由来なのでしょうね。
尚、この曲は、私がHiroshi Kumaki名義でセカンドライフ内で先日行ったチャリティコンサートで初演され、好評だったものです。今後も、このコンサートで生まれた曲の中から発表していく予定ですのでお楽しみに。(タンゴ)
※映像版はQuickTimeによるものですので、パソコンにはQuickTimeがインストールされている必要があります。QuickTimeのインストールは
こちらでお願いします。(編集部)